皆様こんにちは:-P
今日は、たまたま読んだ記事で気になったことについて、軽くつぶやきたいと思います。
最終的な答えを見つけたわけではないので、雑談程度と思ってお付き合いくださいませ。
日経DIの記事より
レボフロキサシンによる低血糖に注意を:DI Online (nikkeibp.co.jp)
こちら、日経DIのweb版に掲載されていたものです。
臨床経験ゼロ(実務実習だけ・・・)の私は、「ほうほう、なるほど~・・・」と読みながら
「キノロン系抗菌薬に低血糖の副作用とかあったっけ・・・(‘ω’)」
ということで、急に気になってちょっと調べました。
キノロン系で低血糖?
キノロン系抗菌薬では過去に「ガチフロキサシン水和物」について、血糖異常発現による緊急安全性情報が出されたことはご存じかと思います(私は知りませんでした忘れていました。)。
他のキノロン系抗菌薬については、添付文書等に血糖異常(低血糖)に関する注意喚起が書かれておりました。
また、厚労省が作成した「重篤副作用疾患別対応マニュアル」には以下の記載がありました。
「ガチフロキサシン(2008年9月販売中止)やレボフロキサシンなどのニューキノロン系の抗菌薬は、膵β細胞ATP 感受性K+チャネルを閉鎖し、インスリン分泌を促進して低血糖を引き起こす。また、末梢組織でのインスリン感受性亢進作用も低血糖の要因と考えられている。高齢者や腎機能低下症例に低血糖を生じやすい。」
ということで、カリウムチャネルが関係してるんか~とか、レボフロキサシンって腎排泄やし、高齢者とかでは血糖異常なりやすいんやろうな~ということは分かりました。
構造からわかるのか?
ここで少し気になったのが
「血糖で、カリウムチャネルと言えばスルホニウムウレア系の糖尿病薬(以下SU薬)やけど、何か関係あるんかな?」
ということです。
で、ネット情報を色々漁ってはみましたが、それらしい答えは見つけられず・・・英語の文献とかを真剣に探す力もなく・・・
「構造見たらわかるかも!」
という軽い気持ちでくらべてみました。
すると、私の目には二つの構造が同じものに見えてしまいました☺
SU薬はその名の通り、スルホニウムウレア構造の部分が受容体結合に関与しており、またグリメピリドのような新しいSU薬では、青枠で囲った構造(アミド構造)が受容体の別の部分とも結合していると言われています。
そんなSU薬とキノロン系抗菌薬って構造似てるな~と( ゚Д゚)
また、ガチフロキサシンはレボフロキサシンと違って、黄色枠部分にNH構造があり、これがグリメピリドの青枠アミドのNH構造と同じような働きをするため、血糖異常が起きやすかったのかな?とか。
色々考えられます。
明確な答えは不明(α受容体の影響を推定した古い文献なども見つかりましたが・・・)なのですが、医薬品の構造を見ると色々な推測が可能で、化学的な観点はとても重要なことだなと改めて感じました。
ただのつぶやきでしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました:-P
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