皆様こんにちは:-P
さっそくですが薬剤師国家試験を受験する皆様向け、「化学」の勉強方法を書きます。
まずは全8回で一番基本的な部分を取り上げます。
必ず役に立つヒントを得られると思いますので、勉強に行き詰った際などに確認いただけると幸いです。
対象は誰でもですが、特に「化学が苦手やけど何とかしたい」という方に読んでいただきたいです。
今日は第1回として、以下3点さらっといきます。
①薬剤師国家試験の「化学」ってどんなん?
②私の経験談
③8回の記事で目指すこと
薬剤師国家試験の「化学」ってどんなん?
「簡単ではない」
です。
「難しい」というより「簡単ではない」です。
難しくてやっても無駄というレベルではなく、勉強すればある程度は点取れるという感じです。
ただ、苦手とする受験生は非常に多い科目です。
少し余談ですが
私が予備校講師時代「化学勉強したくない」「苦手」「嫌い」という生徒さんにたくさん出会いました。
“難しい”と感じることももちろんですが、「他の科目に繋がらないから意味なさそう」というイメージ
物理→薬剤
生物→薬理
化学→・・・???
的な感じで、化学は発展しないイメージたしかにあります。実際は衛生や薬理にも繋がっていますし、化学の知識で解ける他科目の問題もありますが、関連性が薄いのは間違いないです。だから「勉強にやる気が起きない=苦手なまま」となるようです・・・
話を戻します:-P
6年制国家試験1発目「97回」以降、国家試験自体のシステムは変更(足切りとか相対評価とか)しました。←この辺りは厚労省HPや大手予備校の情報を参考にどうぞ
では「化学の問題」についてはどうかというと、正直大きな変更はないです。前より医薬品構造に絡めた色々なタイプの問題が出題さるようになったかな?というくらい。問われ方が少し変わっているだけで、必要な知識に変更なしです。
高得点を狙おうと思えば、満遍なく全範囲を網羅する必要があります。
ただ、あえてこの全8回の記事では以下を宣言します。
「とりあえず立体化学と酸塩基だけやる」
理由は明確
“100%出る”
“必須で出る可能性高い(簡単)”
“やること少ない”
また、高得点を狙いにいくのは“薬理”などの高配点科目に任せておけば良いです。
もちろん上記範囲以外に、よく出る有機反応(アルケン、芳香族など)も勉強するのが理想です。でも、本当に時間なくてヤバイ、苦手でどうしようもない、という方は、立体・酸塩基だけやって後は他科目に全力を注ぐでもOK!
他科目の知識で解ける化学の問題も多いです:-P
私の経験談
「先生はいつも講義が早く終わっていたから、面倒で早く帰りたいのかと思っていました。けど国家試験受けている時、その理由がわかりました。」
これは国家試験を終えた生徒によく言われたことです。
予備校ではカリキュラムが組まれており、1年間又は半年間でどの範囲をどれくらい学習するかということが決められています。
もちろん出題される可能性のある範囲全てを講義するわけですが、私は全国の教室で恐らく最も「講義時間が少ない」講師だったと思います笑
その理由は、私が重要視していたのは全範囲の習得ではなく「出題される可能性の高い範囲の完成度を高める」ことにあったためです。生徒の学習時間を確保して重要範囲の勉強及び他科目の勉強時間に当ててもらいました。
化学における重要範囲は「立体化学と酸・塩基」です。
ちなみに、本来なら国家試験が終わるたびに“過去問”が増え、毎年講義することが増えるはずなのに、私の講義時間は年々短くなっていきました。上で書きましたが“問題に大きな変化はない”ということにも繋がります。
8回の記事で目指すところ
最後になりましたが、薬剤師国家試験「化学」で最低限点数を取るために、重要範囲の勉強に必要なポイントを伝えます。
この8回の記事は、勉強のヒントになる補講のイメージです。
「立体化学と酸・塩基」
この2つの範囲で必要な考え方を習得すれば、様々な問題に対応できるようになりますし、国家試験に100%出題されるため点数にも直結します。
一緒にがんばりましょう!
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